まず「原反(げんたん)」という数千mあるベースフィルム自体に印刷をし、そこにパウチ容器の材料として機能を付与するための異なるフィルムを貼り合わせてから、パウチ(袋)の形に加工します。
容器の形になる前の材料自体に印刷をするというのが、ボトルやジャーなどの他の容器への印刷手順と異なります。
グラビア印刷
日本のパウチの印刷では、ポピュラーな方法です。
図柄を構成する色ごとに印刷阪(グラビア版)を分けて作り、1色ずつインクを乗せて、フィルムに印刷していきます。グラビア印刷は、プロセスカラー(CMYK)と白以外に、特色や金・銀などのインクも使用でき、多彩な表現が可能です。基本的には1つの原反に1デザインとなるため、数量が多い製品に適した印刷方法です。
デジタル印刷
家庭用インクジェットプリンターのように、デジタルデータから直接印刷する方法です。
デジタル印刷では、プロセスカラー(CMYK)と白しか使えず、グラビア印刷よりも表現の幅は限られますが、印刷版がいらないため、初期投資が抑えられるというのがメリットです。
また、1つの原反で複数パターンのデザインを同時印刷することもできるため、小ロット多品種に向いた印刷方法です。
お客様の商品の販売計画や印刷したい図柄などによって、適した印刷手法も異なります。
オリジナルの印刷でパウチのカスタマイズを考えられている場合は、まずはお問い合わせの上、ご相談ください。お客様のご要望をお聞きし、適したプランをご提案いたします。